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豆腐屋の子どもを変えた力
私の教え子に豆腐屋の子どもさんがおりました。彼はこう言っていました。「豆腐つくりは労多くしてもうからない。だから、自分は豆腐屋にはならない」と。ところが、その子どもさんが変わったのです。彼を変えたものは何であったかといいますと、お父さんの豆腐作りの姿なのです。
ある時、彼が私のところにきて言いました。「僕は父の後を継いで豆腐屋をやります」と。私が「どうしてそう思うようになったの?」と聞きますと、彼はこう言いました。「僕が夜中にトイレに行きたくなって起きると、仕事場で音がするんです。行ってみると、父が仕事をしながら、この豆腐を食べた人が元気で健康になりますようにと口で唱えて豆腐を拝んでいるのです。この父の祈って豆腐を作っている姿に感動したのです。それで、僕は豆腐屋になる決意をしたのです」と。このように、親が人の幸せを祈って真剣に生きていたら、子どもは必ず立派に育つのです。人の幸せを真剣に祈れるということは、生命は一つ、自他一体の自覚化からくるのです。この父の祈りに、この息子が感動したということは注目に値します。
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地球環境保全を解決する鍵
谷口雅宣先生のご著書『今こそ自然から学ぼう』の114頁に谷口雅春先生がお書きになられた『真理の吟唱』の中の「神において新生する祈り」が紹介されています。「神は渾(すべ)ての渾てであるから一切の生きとし生ける者、ありとし凡ゆるものの御親でありたまう。生きとし生けるもの、ありとし凡ゆるものは神において互いに兄弟姉妹であるがゆえに、私たちすべてのものを愛さずにはいられないのである。私が一切のものを愛するがゆえに、一切のものも私を愛して、すべては、私が幸福になるような、調和した相(すがた)で触れ合うのである。」
このご文章の後に、谷口雅宣先生は、次のようなコメントをお書きになっておられます。
「このメッセージが、二十一世紀の人類が直面する地球環境の保全という大きな問題を解決する鍵を握っている、というのがこの著者の考えでもあるし、生長の家の考えでもあるというわけですね。」人類の自他一体感こそが、いま大切なことだということを教えられます。
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土門拳さんが教えてくれたこと
有名なカメラマンで、土門拳さんという方がおられました。奈良の素晴らしい仏像を沢山写しておられます。彼が、「写真はどうして撮りますか?」という質問に対して、「まずカメラのキャップをはずすことです」と答えています。この答えは大変示唆に富んでいます。結果を急がず、順序を踏んでいかなくては写真は撮れないという当たり前のことを言われました。これは人生においてもいえることで、朝起きたら「生かして頂いてありがとうございます」と感謝することから一日を始める、この第一歩が大切だということです。土門拳さんは、「笑って死ぬには、笑って生きることだ」とも言われました。ごく当たり前のように思われますが、大切な生き方ではないでしょうか。当たり前にことを当たり前にすることが、生長の家の生き方だと思います。
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繁栄への道
私の父は、病気で入院してベットで寝ていても、いつも愛念を顕していました。看護士さんには、病人は不安であるから、いつもニコニコ接してあげなさい、と言っていました。後で、父がお世話になりましたと病院の方にお礼を申し上げたら、「いいえ、お礼を言わなければならないのは私たちのほうです。お父さんには看護士のあり方を教えて頂きました」と言われました。私たちはどこにいても、いつも人には愛念をもって、まごころで接することの大切さを父から学びました。
私も薬局という商売をしていますが、勿論商売はお金を儲けるためにするのですが、「儲ける」が先に来るのではなく、自分のところの品物を買って下さった方、自分のところと取引いただいている相手方の幸せを願い、少しでも相手の為に役立ちたいとの思いで誠意をもって商売させて戴くことで、結局は自分が儲かるのです。一つの品物が単なる物ではなく、売る側のこころのあらわれとして相手に渡る時、その品物が相手のこころにあたたかな愛と光となり伝わるのです。私達生長の家人はそうした心で仕事をしたいものです。そしてそれが繁栄への道ではないでしょうか。 (文責・汲田克夫)